ネガティブな発言について

ネガティブな発言にどう対応すればいいですか?

復学後の、子どものネガティブな言動に対して、

皆さんはどのような受け答えをしていますか?

 

例えば

  • 「頭が痛い…」「お腹が痛いな…」
  • 「学校行きたくない」「休みたい」
  •  「疲れた」「しんどい」「何もやる気がしない」「面倒くさい」
  •  「あの子が嫌だ」「先生が嫌だ」「人と関わるのが嫌だ」「クラスに馴染めない」

朝と夜での受け答えに違いがあれば、それも教えて下さい。

 

また、行動面での問題、

  • 宿題をしない
  • 勉強をしない(テスト前等)
  • なかなか起きて来ない(遅刻ギリギリや、一緒に行く友達を待たせる)

 等、このような時に、親としてどのような対応をするか、或いは、そうするように心がけている等、具体的な受け答えの仕方、復学後の継続登校での親の対応について、教えて下さい。

 


フルーツさんのコメント

学校を休んでいた子がまた元気に登校し始める「再登校日」は子どもにとっても親にとっても嬉しい日であると同時に、学校生活を送ることで起こってくる様々な出来事を乗り越えていく日々のスタートでもあります。

 

学校に行っているからこそ起こってくる様々なことを乗り越えていくことで子どもも親も成長していきます。

我が家ではどのような受け答えをしているかをまとめてみました。

 

 

○体調、身体感覚等

「頭痛い」「お腹が痛い」「足が痛い」「疲れた」「フラフラする」「寒い」

そのまま聴く

「そう」「そう、お腹痛いの」「そっか、疲れたかぁ」「ん?フラフラするの」「あ~、寒いか」

 

○不満、イライラ、登校関係

「○○が嫌だ」「○○頭にくる」「あ~イライラする」「休みたい」

聞き流す

「そう」「ふ~ん」「...」

 

○悩み、困りごと

「友達と上手くいかない」「勉強がわからない」

じっくり聴く、一緒に考える姿勢を示す

「そうか、困ってるんだね」「友達にそんなふうに言われちゃったのか~」「(勉強の)どのあたりからわからないの?」「何か協力できることある?」

 

○物欲、金銭欲に関すること

「○○買って欲しいのに~」「○○さんは買ってもらったのに」「お小遣いが少ない」

消極的に聞く

「ん~?」「あ、そう」

必要な場合にはきちんと話し合いをすることを言う。

その時、友達の家庭の状況などもちゃんと聞いたうえで判断する用意はあることを伝える。

 

再登校日から今まで、支援で教わったこと、自分で勉強したこと、同じように継続登校を頑張っている家庭を参考にしたこと、子どもの反応からわかったこと、等試行錯誤しながら1回ごとに経験を重ねより良い受け答えが出来るよう親も日々勉強しています。

 

ネガテイブな話を聴く時は、どのくらい共感するかということも考えながら受け答えする必要があるなと、これまでの経験から感じています。

子どもの話はしっかり聴いて共感することが大切だと思われがちですが、この聴き方、共感の仕方は、話の内容や子どもの様子によって、常に変えていく必要があるように思っています。

 

重大な悩みごとはしっかり聴いて受け止めて共感してあげることで、子どもは安心して自分自身で乗り越えていける場合が多いですね。

些細なことの場合は、ほどほどの共感を示してあげれば簡単に自分で解決する問題であっても、親が共感し過ぎてしまうとネガテイブな感情がどんどん膨らんで大きな問題に変わってしまう場合もあります。

 

受け入れることのできないことには、聴く姿勢を見せると子どもも期待してしまうので、最初から消極的な受け答えをしたほうが混乱せずあきらめがつきやすいですね。

 

行動面の問題

 

宿題や勉強は、可能な限りは子どもの問題として口出しはしないようにしていますが、その通りには行かない場合も出てきます。

我が家では、学校の3者面談で先生から指摘された時点で、親も関わる問題として取り組みました。

話し合い、一緒に対策を考える姿勢で関わり、必要な協力をしました。

 

 宿題については、学年によっても親の関わり方が変わってきます。

長女は小3での不登校、復学だったので、再登校日からは宿題は本人の問題という姿勢で関わってきました。

 

 今年小1になった次女には、初めのうちは親の関わりが必要なようです。

お母さんと一緒にやる、お母さんに見ててもらうという感じで進めるほうが良いようです。

 

 宿題は忘れずやっていく、早めにやっておくほうが良い等も一緒に関わりながら教えて行き、徐々に自分で気づけるように任せていくように変化させていきたいと思っています。

 

 朝起きや支度については、きっとギリギリの時間にはなんとか間に合わせるだろうと確信しながら、必要な時間に声をかけます。

 

朝起きるまでは目覚まし時計がわり、ちゃんと目覚めてからは口出し等は控えながら、時間が足りなくて手伝って欲しいと頼まれたことには協力してあげるようにしています。

 

 友達を待たせること等が度重なる場合は、帰って来てからの会話で話題に出し、友達を待たせた事実を振り返ることが出来るようにします。

 

そのことを悪かったなと思う様子が見られれば黙っていますが、あまりにも平気でいるようならきちんと話をします。

 

 


紅茶さんのコメント

不登校を経験していない小6の息子の場合

 

朝は正直言って、ゆっくり話を聞いたりしている余裕がありません。

うちの場合、小6息子が「頭が痛い」「足が痛い」「しんどい」ということがよくあります。

 

 一応心に留めておきますが、まずは「独り言かな」と思って聞き流しています。

自分で口に出して言ってみて、考えているということが多いです。

 

私に向かって言って来るときもあり、そのときは

「ふ~ん、そうなん…」「痛いんや~」「そっか~」

 

 あんまりしんどいときは自分で体温を測ったりしています。もう6年生なので私からは「熱、測ってみたら」とか言いません。

 

 息子はサッカーをしており、試合の後の月曜日など、結構、足が痛んだりしていることが多いのです。それと頭痛持ちのようです。

しばらく、寝転がって自分の体の様子を見ているときもよくありますが、自分で「よし!」とかいって立ち上がって、ご飯を食べにきます。

 

 こちらとしては朝から寝転がっているのを見るのは、ひと言言いたくなりますが、朝仕事をしながら、特に声かけしないで、なにげなく様子をみているだけです。

 

 夜などに言ってきたときは、足のマッサージや湿布を貼ってやったりすると、「は~~~~気持ちいい~」といってすごく喜びます。

 

 頭痛のあるときは、私自身も頭痛持ちなので、辛さは共感できます。「冷やすといいよ~」とか、そういうことは伝えています。

あまりひどいときはもう12歳なので、薬を飲むのを勧めたこともあります。

 

 この子は不登校になったことはないので、基本、私も安心しているところがあります。少々しんどくても、様子を見てから大丈夫と自分で判断したら、遅れてでも学校にいくようにという態度で接しています。

 

 そのときも4年生くらいまでは連絡ノートにいろいろ症状を書いて持たせたのですが、5年の途中くらいから、「自分で説明できるから」と本人も言うようになりました。よっぽどのときは書きますが、基本自分で説明するようにしています。

 

不登校を経験した娘の場合

 

不登校経験者の娘は、復学してから3年目の中1の冬、遅刻癖に悩みました。

 

今は落ち着きましたが、今年の冬までは、朝、「起きれない」と自分で決め付けているところがありました。

「こうしたら、ああしたら」と前の晩に提案しても、ぜんぶ否定しましたから、どうしようもありませんでした。

「親は提案しない」

親業の「やってはいけない12のパターン」にあるとおりでした。

 

超ネガティブでした。

「それでも起きられへんわ!」この言葉を何回きいたでしょうか。。。。

 

ギリギリ主義で、自転車を必死でこいで間に合わせる生活に疲れて、遅刻してもいいやというふうになっていきました。

 

「一秒でも長く寝るのがなによりの幸せ」と言って私をイライラさせました。

言葉通り、ちょっとでも寝ていたい、という心もあったのでしょうけど、早起きしてあの友達といっしょに行きたいとか、学校に行ったらあの話をしよう…とかいうような女の子らしい楽しみがなかったのが原因かなと思います。

 

今はいつも一緒にいる友達ができたようで、少々嫌なことがあっても学校に時間通りに行くようになりました。

 

 定期試験前に夜更かしの癖がつき、遅刻するのに改めることなく、12時過ぎても起きていることも多かったです。

 

いろいろ話し合ったなかで、娘はこういいました。

「お母さんが前に、”何時に寝ても起きられる子になろう”って言ったやろ」

だから、夜その言葉を思い出すと、寝るのが遅くても明日は起きてやるぞと思ってしまうそうです。

そして次の日、起きられない…(いいかげん学べばいいのに…それができません)

 

でもそういう言葉を娘に植え付けてしまった私のせいでもあると思って、反省して、この言葉の意味をもう一度、説明すると納得したようです。

 

こういうことは朝はゆっくり話せません。

夜のゆっくりした時に、まずは娘の言い分をじっくり聞くところから・・・。

正直、私の辛抱が足らなくて、すぐに提案したり、娘の言うことを否定したり・・・。かなり失敗を繰り返しました。

 

結局、娘は朝のラジオ番組を聴くようになり、早めに起きてシャワーをあびる楽しみを見つけ、今は早起きしています。

こういうことも親の提案ではなく自分でみつけたことでしたので、結局親は、話を聴くことくらいしかできなかったということかなと思っています。

 

付け加えると

ギリギリ主義は私からの生活遺伝だと思っているので、子どもにとやかく言うよりも自分自身が変わらなくちゃと努力しています。

 

 


ティカさんのコメント

「頭が痛い」~行き渋り~

 

うちの息子が一番口にする言葉です。もともと疲れるとすぐ痛くなる。ちょっとした精神的な負荷がかかっても痛くなる。行き渋りの朝のお決まりの言葉でもありました。疲れなのか精神的なものなのか掴めない場合があります。まずは病状を疑わず受け止めます。

 

「そう・・・」「頭、痛いんだ・・・」

 

その言葉に何の反応も示さない時が多いのですが、

けっして「学校はお休みする?」と聞いたり、「行ったら」などと誘導することはしません。

 

1日頭痛でお休みし、その日に元気になったのに、翌日も頭痛を訴える時は、精神的なものであることが濃厚と判断できます。

 

心配ごとを口にしたら、担任の先生に相談をしたり、場合によっては訪問してもらうなり対処します。体調不良が明らかな場合は、それが治るまでは様子をみます。治っても行かない素振りを見せた時点で、「行かなければならない」とプレッシャーを与えます。我が家は、支援機関の先生にそのプレッシャーをかけていただきました。 お休みしたことで行きにくくなっている時もあり、この時のプレッシャーで、また軌道に乗ることができました。

 

 

朝、起きない。

 

子どもは目覚ましをかけています。目覚ましより先に起きる時もあれば、目覚ましが鳴りっぱなしでも起きられない時もあります。週末など疲れがたまってくると一人では起きられなくなる傾向にあります。学校に間に合うように家を出ることが大前提なので、間に合わなくなるようなら起こします。

 

 「今、○時だよ」と事実だけ伝えて目が覚めたら私は部屋を出ます。

 「もう、○時だよ」と操作するような言い方はしません。

 

もし一回で起きなかったら、5分後ぐらいにもう一度、同じく「今、○時」と伝えます。これでだいたいは起きます。

 

あまり早く起こすと、親がスヌーズ機能がわりに使われ、何度も起こしにいくはめになっても困るので、ここで起きなければ間に合わないという少し前に起こします。

 

毎日、自分で起きてほしいですが、目覚ましを自分でかけるということで、起きる気はあると判断し、それでよしとしています。

 

 たまに重要な用事がある時など、「お母さん、明日○○時に起こして」と言ってくる時があります。

 

「わかった。起きれなかったら起こしてあげる。でも、お母さん、寝坊しちゃうかもしれないから、あまり当てにしないでね。自分で起きるようにしてね」

 

「うん。わかった。目覚ましはかけるけど、もしもの時はよろしく~」

 

 基本は自分で起きなければならない。親はもしもの時に協力するだけだと示すようにしています。

 

勉強しない

 

「勉強は「本人の問題」であるので親は口を出さない。やらないことで学校の先生に叱られたり、遅れがでて焦りの気持ちが生まれたり、本人が気づいてやるようになるのが望ましい」

これは支援の先生に言われたことです。

 

復学まもなくは緊張感があったせいか、宿題をこなしていましたが、慣れてくるにつれ手を抜くようになってきました。宿題をやらず先生に叱られても平気です。分からないことが出てきても「いいや~」と流してしまう。どんどん楽な道へ引きずられていくようにも感じます。本人が気づいてやるようになるとはとても思えない状況。

 

支援の先生にご相談です。

「もし声をかけるとしたら、「大丈夫なの?」「やらないと後で困るよ」というようにあくまでも本人の問題であることを前提に気づかせるような言い方をするしかない」

 

「勉強は習慣化されていないと難しい。習慣化されていても不登校により一時ストップしてしまうと元に戻すのは苦労する。もう一度、習慣化するのには努力が必要となる。今、習慣化するには本人が目標を持ち、やる気を持つ以外ない。それには自己肯定感が必要であり、今頑張っていることを少しでも褒めてあげることが大切。親はそのような家庭環境を作ってあげること」

 

我が家は主人が息子の勉強が気になって仕方がありません。やらない息子に危機感を覚え、親の気持ちとしてどうにも収まらないところにあったようです。受験の締め付けで失敗した我が家ですからもう、やらせようという押し付けは出来ません。もちろん子どももそれに従うわけはありません。

 

しかし、受験の時にずっと寄り添って面倒を見ていた主人が、復学後まったく勉強に携わらなくなったことに息子は寂しさを覚えていたようです。それまでのことがあるだけに、放置されたように感じたのかもしれません。ギャップが大きすぎました。

 

それからは、少し関わることにしました。一緒に勉強の計画をしたり、励ましたり、時には促したり・・・少し寄り添う姿勢を見せることにしました。

 

それで、それまで声かけしないと勉強しなかった息子が自ら勉強するようになりました。半年ぐらいは順調でした。

 

その後、体調を崩して遅れがでたことにより、雲行きが怪しくなりました。通信教育のテストが期限内に出せなくなり、そのことでやる気を失い、また勉強から離れてしまいました。難しい年齢になってきて、親が関わることの限界も感じ始めました。

 

その状態で中学生になりました。

部活も始まり、生活のペースに慣れるので精一杯です。勉強どころではありません。

 

主人が勉強を促してももう反応しません。思春期に入ったようです。

小学生までは親が関わる方がいい場面はあると思いますが、中学生になればもう本人に任せるしかありません。親は見守るだけです。

 

たまに「大丈夫なの?」とだけ声をかけるようにしています。まったく関心がないのは寂しいようなので・・・息子にはそれぐらいがいいようです。

 

 


キララさんのコメント

長期間休んでいた子が学校へ行くということは、学校生活に慣れるまで疲れも出るし、ストレスも溜まります。

親も、学校へ戻れて嬉しい反面、又不登校になったらどうしよう等の別の心配が出てきます。

 

 私たちは、二度と子どもが不登校にならないために、どのように対応していったらいいのかを、経験から学んできました。

 

体調不良

私の娘も再登校後はクラス替えなどの環境の変化もあり、何度か体調不良を訴えてきました。

「具合が悪い」と言われるとドキッとしますし、またか、という思いになります。

 

でも、「そう、具合悪いの」と一旦受け止め、後はこちらから働きかけないでいると、子どもは自分で答を出します。

何度も迷ったり、どうしようどうしようと助けを求めてきますが、決して

「具合が悪いなら今日は休んでいいよ」

「少しくらいなら我慢して行きなさい、行けば治るかもしれないよ」

等の励ましや、指示はしません。

かといって、冷たく突き放したり、自分で考えなさい、お母さんは知らないよなどと放っておくということではありません。

 

 助けを求めてきたら親なら誰だって助けてあげたいと思うものですが、子どもが自分で考え自分で行動する力を身につけるためには、「お母さんどうしよう」と言われて「こうしたら、ああしたら」と言ってあげることは本当の手助けではないのです。

 

自立する力を身に付けさせる手助けをするのが親の務めです。

 

本当に熱があったりとても学校に行ける状態でないのなら、休んで寝ていなさいという対応になると思いますが、そうでない場合、親があまりうるさく言わないと、「やっぱり行く」と言って遅刻しても行くということが多かったです。

 

ネガティブな言葉

ネガティブな発言についても、聞く方は決して面白くないし、つい説教もしたくなりますが、子どもがそのように感じているのだという思いを汲み、「ふ~ん」「そうなんだ」などの相槌で聞いてると、子どもは自分の中のもやもやした嫌な気持ちを吐き出して、それで次へ進んでいくように思えます。

 

本当は、もっと頑張りたい、友達とも仲良くしたい、このままじゃ駄目だ、ということは子どもの方がよくわかっているのです。

でも、出来なくてイライラして、親に当たる。

一生懸命に聴いてあげるとそれだけで、解決策を自分で見出していきます。

これは何度も経験してきました。

 

あんなに悩んでたのに、2,3日もすればそんなことあったっけ?なんてけろっとしてて親の方がいつまでも引きずってたりしてる。

子どもの成長には驚かされます。

勿論、全部がそうではありませんが、親が思うほど子どもは子どもではなく、ちゃんと考え自分で答を出せるものです。

 

 

また、お母さんの中にも普段から不平不満の心があると、それが子どもに映し出されます。何かと文句ばかり言ってるお母さんの子どもはやはり不満の言葉が多いと思います。

 

勉強について

 宿題や勉強については、子どもの問題と割り切って基本は口出ししない。出来なくて困る、恥をかくのも大事な経験です。

遅刻も度重なるようなら、時間を逆算して間に合うように声を掛けるなどの工夫は必要だと思います。

 

待たせてる友達は、大人にしたら毎日待たせて申し訳ないと思いますが、子供同士のことですから、案外大人が思うほど気にしてないこともあります。

 

その子のお母さんや友達に会ったときに、「いつも待たせてごめんね」とさりげなく伝えられたらいいと思います。大人同士のコミニュケーションも大事です。

 

 


柚子さんのコメント

朝の『しんどい・・・』

 

これが一番多かったです。

ここで、以前なら学校はどうするの?と聞いていたのですが、我が家ではこちらから言ってしまうと休むという選択肢を与えてしまうことになります。

そこで、『しんどいの・・』『そう』と聞くだけにしました。

しかし、子供も休んではいけないということを知っていますので、なかなか自分からは休むと言いません。

子供が自分の言葉で決断するまでの『間』を何も言わずに待つことが一番難しかったです。

 

再登校後は、『しんどい』という子供の訴えは信用するようにしました。

ここで、親が疑って『そんなのたいしたことないよ』『大丈夫だよ』と言ってしてしまうと、反発からか話の流れは違う方向へ行ってしまいます。

子供のしんどいを受け止め、その次にどうしたらいいかは子供から発信させます。

不思議なことに親が黙っていると、子供の方から今日は休んで明日行くわと言ってきます。

 

これが何度も続くと、息子の気持ちが揺るんできた証拠なので、休んだ日に親からの警告をいれます。

『夜遅くまでゲームしていて朝しんどいのは当たり前。好きなことだけしてやらねばいけないことから逃げてはいけない』と。

 

学校でのしんどい

 

親はその場にいたわけではないので、やはりしんどかったんだねと受け止めるだけです。

学校の先生は、特別扱いはしてくれません。

 

逆に他の子供と違う対応をすれば、クラスメイトとの間に齟齬がうまれます。

担任の先生が、特別な対応をすると中学生という思春期の子供たちは敏感に感じとります。

 

周りの空気を読むことが苦手な息子は、かなり継続登校でもまれたようです。

今では、だいぶマシになりました。

 

宿題や勉強面

 

我が家は、学校へ行って、担任に宿題を怒られて、もうこれで一杯一杯だったようです。

その上、家に帰ってまで親から勉強は?宿題は?といわれるとよけい追い詰めてしまいます。

そのため、私から勉強のことを言わないようにしていました。

 

親は、口に出したほうが心配が軽くなってよいのですが、口に出しても子供が何も変わらず、親子の雰囲気が悪くなるだけなので何も言わないようにしました。

 

朝起き

 

我が家は15分おきに声をかけていました。

 

本来は子供にまかせて何もしないのがいいのかもしれません。しかし、我が家の子供たちは何もしないと本当に昼まででも気づかずに寝ているのです。

 

頻繁に声をかけると、だんだん親の方がイライラしてそれが声にあらわれてきます。

  • 感情をいれずに時間だけを伝える。
  • 子供の名前をはっきりと言う(愛称は使わない)
  • 覚醒が悪いようなら扉などをたたいて、大きな音で気づかせる。

この3つを反芻しながら、毎朝起こしています。

今のところは、ギリギリの時間には起きてきます。それが息子のやり方のようです。

 

娘の場合(高校生)

 

朝、しんどい・おなかが痛い・頭が痛い・吐きそう・・・

いろいろありました。

 

娘の場合は、ネット依存傾向があっため現実生活での努力を放棄する傾向がありました。そのため、しんどいを受け入れ、ゆっくりさせると確実にネットの世界に入り込んでしまいます。

 

高校生だったので、ネットを禁止することの不都合もあったので、【しんどいのはみんな一緒。社会にでれば全ての人が、毎日元気いっぱいで仕事をしているわけではない。しんどくても仕事に行くもの。】こういうスタンスでした。

 

なので、病院の先生に、【この思春期という時期はみんなしんどいよ】と言ってもらい、親も大したことないとい言うスタンスで対応しました。

 

娘は、特にお母さんどうしようと聞いてくることが多かったため、自分の問題という認識が甘かったのでこのような方法をとりました。

今でも、しんどい・吐きそうと言ってきますが、自分から対応を考えて登校しています。

 


メルシーさんのコメント

朝の対応

 

わが家では、朝と夜の対応に違いがあります。

 

朝は、私は忙しく朝の仕事(家事)をしながら、手を止めずに「そうなんだ~」とか「頭痛いんだ~」というくらいの返事にとどめています。聞き流すと受け止めるの中間くらいの感じでしょうか。

 

あまり共感してしまうと、余計に気持ちがネガティブになったり、時間がなくなってしまうからです。

 

夜の対応

 

そして、夜は「共感」の姿勢で話を聴くようにしています。

手を止めて、体を子どもの方に向け、目を見て、うんうんと頷きながら、じっくりと話を聴くようにしています。

 

その内容がどんなネガティブなことでも、途中で口を挟んだり、提案したりせずに、丁寧に聴きます。

時々、促す言葉を使ったり、具体的にどういうことなのか質問したりもします。

 

例えば、

娘「○○と話しているとイライラしてくるんだよね」

母「そう、イライラするんだ~、どんな時にイライラするの?」

娘「私は、○○が話している時、その話に興味がなくても、うんうんと最後まで聴いているのに、○○は聴いていなくて、話の途中でどこかへ行ってしまったりするんだよ。そういう時にイライラする」

母「そうかぁ、自分は興味がなくても聴いているのに、自分が話している途中でどこかへ行ってしまったら、嫌な気持ちになるよね」

娘「うん。それに△△にもイライラする。私が○○と話しているのに、ねぇ○○、一緒にトイレ行こう~とか言って連れて行っちゃう。

○○も○○で、うんとか言って付いて行っちゃう。それに、目の前でコソコソ話をしたりするし・・」

母「目の前でコソコソ話をしたりするの?それは誰だって嫌だよね~、なんでそんなことするんだろうね~」

娘「私が嫌いなんじゃない?」

母「そう思うの?」

娘「わからないけど・・。感じ悪いからコソコソ話すんなら別のところでして!って言うけどね。そうすると、別にいいでしょとか言ってきて・・。にこやかに反論してくるのが~、ああ~、イライラする~」

母「そうかぁ・・なるほどね~、それはイライラするね~」

 

こんな感じで聴いています。

我が家の場合は、「嫌かもね~」「その気持ちもわかるわ~」みたいに、一歩ひいた答え方をするよりも、私自身が子どもの気持ちになって、充分に共感する方が、安心して吐き出せるようです。

 

そうすると、次から次へと出てきます。

部活が嫌、顧問が嫌、先輩が嫌・・・

一通り聴いて「一番イライラするのはどんな時?」等と話を整理したり、一番の問題を具体化していったりします。

 

「もし、あなたが○○の立場だったら、どうする?」等と仮定の話をふってみたりもします。(これは上手にやらないと責められていると感じる可能性がある)

 

あまりにも長くなってきたら、座る位置をさりげなく変えたり、少しずつ目線を離したり、他の行動をしたりして、切り上げるようにします。

 

きりがないととりとめがなくなり、かえって本人の不安も増してしまったりするし、聴く方も集中力の限界があるので・・

 

こうやってしっかり話を「聴く」ということは、なかなか根気がいるし、ネガティブな話題はこっちのエネルギーまで吸い取られそうになり、しんどい時もありますが、だいたいは、話すことで、問題の整理が出来て、そこから思考が発展し、自分で解決策を見出したり、まぁいいかとなったりするようです。

 

その際、決してそのネガティブな考えを何とかしようとして説教や誘導をしたり、こちらの持論に引き込んだりせずに、ただ「聴く」ことに徹するようにします。

 

我が家の場合は、宿題や勉強は、本人の問題として、口出しをしないようにしています。

相談をされれば、聴くようにします(自分の問題でしょと突き放したりはせず)

 

 

朝起きについて

 

朝起きについては、出る予定の30分程前になっても起きて来なければ、時間の声かけをします。

「7時15分」

あくまで時計代わり、感情を入れずに。

 

それでも起きてこないことがあるので、そういう時は10分後にもう一度時間を告げます。

だいたいそれで起きますが、それでも起きなければ、10分置きに声をかけるようにしています。

 

でも、最初の声かけから全部で2、3回が限度だと思っています。